財団法人 いきいき埼玉 埼玉県シルバー人材センター連合


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働くシルバー

(社)蕨市シルバー人材センター

★働くことに喜びを感じ、ボランティアを通して積極的に地域還元★

会員が作る木製のフラワーボックスが市内の全小学校に寄贈され、喜ばれている。元木工職人の会員を中心として製造され、数多くの会員が様々なかたちで関与し、働く喜びを感じ、地域貢献を実践している。事務局スタッフも高齢者の生きがい作りを積極的に後押し。



輸出用木製コンテナを受注
蕨市シルバー人材センターは平成4年6月25日設立。現在は岡田栄治事務局長の下、常勤職員3人、臨時職員3人のスタッフで事務方を担当している。平成14年度の会員数は383人、契約金額は1億2千4百万円を計上している。
 会員が木製のフラワーボックスを作り、市内の小学校に寄贈し、喜ばれているというので取材した。

始まりは平成5年頃、市内の中古コンピューター輸出業者が、輸出用木製コンテナの製作を同センターに発注。木工の専門業者では見積もりが高すぎたようだ。皆野町の製材所で丸太を板に加工してもらい、それを経験のある会員が組み上げた。その後、椅子やダイニングテーブル、小さいものはティッシュ箱までも製作するようになり、賽銭箱を受注したこともあるという。


平成8年から独自事業に
この木工加工作業が独自事業の形をとったのは、平成8年からという。一木から切り出した材料を使用し、いわゆる張物はない。すべて製材所で生じる端材を利用しているものであるが、高級家具にも使用される銘木もあり、同センターの作業所に現在数多くストックされ、製品化を待っている。


販売日に完売
これらの木工製品は年に2回、市のイベントに合わせて一般市民に販売されている。そのときには手工芸品部門のお手玉や、袋物も合わせて販売される。取材時には完成品が倉庫にうず高く積まれていたが、販売日を過ぎると在庫がなくなってしまうほどだという。木工製作に直接携わっている会員は4、5人ほどであるが、販売、宣伝などに関与する会員を含めると、延べ百人位に上るという。


補助金を活用したフラワーボックス
平成13年国庫補助事業である地域高齢者社会参加促進事業補助金を活用し、市内の小学校全7校にフラワーボックスを寄贈することとなった。これも合板を使って簡単に組み上げたものではなく、原木の味わいを残し、ホゾ組みにより精密に加工されたものである。各校に10台ずつ寄贈したが、花も事前に会員が植えた。そして寄贈後も年に2、3回植え替えを行っている。財政の厳しいこの時代、学校側も予算が少なく、大いに喜ばれているという。あわせて地域の高齢者が社会貢献できると共に、小学生との触れ合いの場も得られている。


ホゾ組の本格製品
木工作業の中心となっているのが横山成彦会員だ。元家具の機械加工職人で、箪笥や机などを製造していた。前述のように、単なる釘だけで組み上げたものではなく、木釘やホゾ加工で組んでいる。「ホゾ組の方が寸法がきちんと決まります。ホゾを作っておけば、後は他の人が組むこともできるんです」と、家具作りの技術が生かされている。「希望者には喜んで技術を伝承したい」そうだ。




意欲のある人にはチャンスを
岡田事務局長は平成三年の事業団設立時からのプロパー。「シルバー人材センターは事業実績のみを追うよりも、就業に参加する人が多いことが望ましいと思います」。また「能率も大事ですが、高齢者の働く満足感、生きがいが大切だと思います」と語る。除草作業の場合でも、体の具合により、実際の作業には参加できなくても、お茶の時間にお茶を入れてあげるだけの会員にも配分金を出すようにしている。少しぐらい障害があっても意欲のある人にはチャンスを与え、生きがいを与えてあげたいという。フラワーボックス製造の場合においても、木工技術がない会員でもヤスリを掛けるだけ、磨くだけの人にも配分金を出し、参加の喜びを共有してもらっているという。事務スタッフも高齢者が見えればすぐ助けの手を差し伸べ、積極的に相談にのってあげている。


さらに高齢者の地域還元を
フラワーボッックスの寄贈に関与した会員は自分たちが植えた花を時々見に行き、小学生との交流もある。岡田事務局長は「高齢者は時間にゆとりがあるので、今後はそれを地域に還元できないかと考えています」。例えば高齢者が小学生の登下校時を見回るというビジョンもある。やがては社会からシルバー人材センターに対してそのような要望が来るようになるかもしれない。「高齢者が働くことに喜びを感じ、さらにボランティア活動を通して積極的に地域貢献を」が同センターのポリシーだ。
 今年度は拍子木を製造し、蕨市の全三十四町会に冬期の火の用心に合わせて寄贈する予定という。今年も働く喜びと地域貢献に生きがいを感じながら、会員により拍子木の製造が行われていく。


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