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![]() (社)白岡町シルバー人材センター★ヤーコン栽培に奮闘 二十周年式典も会員が職員と一体となって★ 白岡町シルバー人材センターは昨年20周年を迎えた。町の特産品の梨栽培にも就業して地場産業を担う一方、最近はアンデスの健康食品と言われるヤーコンの栽培を始めた。試行錯誤を繰り返しつつも、会員のパワーと事務局職員のバックアップを受けて、昨年は3000kgの収穫を得た。20周年式典は会員と事務局職員が一体となって大いに盛り上がったという。特産品の梨栽培を支援 白岡町は人口4万8千人、JR宇都宮線の白岡駅で下車する。元々白岡町は農業地帯で、現在もあちこちに水田が目につく。しかし最近は都心から40km圏内の町としてベッドタウン化している。 白岡町の特産品は梨であり、生産高は埼玉県でもトップを誇る。主に小規模農家180軒ほどが、田んぼに隣接して栽培している。 白岡町シルバー人材センターの会員もこの梨栽培に就業し、地域貢献の一端を担っている。梨の交配は花掛けといい、4月中旬に行われる。 「桜の花が咲き、花見が終わったら梨の花掛け」と言われているそうだ。この作業には毎年延べ30人ほど就業している。五月の摘果作業にもやはり30人ほど、さらに収穫時には選果場の選果、箱詰め作業に数名就業している。ただ、収穫時の農家からの依頼は最近あまりないそうだ。果実を傷つけないよう、また熟した時期を見分けるのに技術が必要という。最近は梨栽培をやめる農家も増えており、そのために梨棚を壊す作業を同センターが受注するという皮肉な現象も生じている。 独自事業 同センターには独自事業が現在いくつかある。 「自転車のリサイクル」は平成6年度から始まった。会員の中に元自転車屋さんがいて、その人を中心に始まった。センターの敷地内に専用のリサイクル工房を持ち、同じく敷地内で完成品が展示販売されている。しかし、最近はディスカウントショップで新品が安く売り出されるようになり、リサイクル事業の規模も縮小されつつある。「刃物砥ぎ事業」には技術を磨いた会員が参加している。3年前から出張の刃物砥ぎも開始し、専用車も購入した。会員の技術も高く苦情などはないそうだが、やはり刃物も使い捨ての時代に入り、安価に新品が入手できるようになってこの事業も縮小しつつある。なんとか打開策を考えたいところだ。 「おさらい教室」では小学校1年生から6年生までの国語と算数の復習を行っている。教員免許をもつ会員がいて、毎年70人前後の生徒を指導している。また絵画教室は月4回のペースで行われているが、現在は残念ながら指導に当たっている会員が体調を崩し、一時的に先生なしの状態が続いているという。 ヤーコン 同センターでは平成13年から独自事業としてヤーコンの栽培を始めた。以前「月刊シルバー人材センター」に、陸前高田市での栽培記事が掲載されていたのに注目し、理事を始めとする会員がバスを借り切り、先進地視察を実施した。陸前高田市でも石塊の含まれる、あまり整った環境とは言えない傾斜地で栽培が行われていたので、白岡町でも可能であると判断して栽培が開始された。土地は休耕地を無償で借り、平成14年から植え付けを開始した。最初に借用した畑は地面が固すぎたため、現在は2番目の畑で栽培されている。取材日はヤーコンの植え付けが行われていた。30人ほどの会員により、手際よく苗が植えられていく。畑には笑顔と笑い声が響いていた。ヤーコンはアンデス生まれのキク科の植物で、現在は健康食品として人気がある。便秘に効くといわれており、またヤーコンの葉を干してお茶にする人もいる。このお茶を飲んで3kg痩せたという報告もきているそうだ。収穫されたヤーコンは製品として販売するほか、ミニ植木鉢に植えられた苗も販売している。購入した人は畑に植えて栽培している。販売場所としてシルバー祭りや農業祭にも出店しているが、事務所の敷地内に設置した無人販売所が一番売れているそうである。ヤーコンの栽培だけでは物足りないとして、初年度は紫芋も植えた。また今年は鹿児島からサツマイモの苗を購入し、ヤーコンと並んで植え付けている。 出来高払いで頑張る 同センターのヤーコンの栽培は出来高払いのシステムをとっている。したがってヤーコンが成長して売れた後、販売高から経費を差し引いた残りを、参加した会員間で日数に比例して分配している。まだ採算の取れる状態には至っていないが、会員たちは喜々としてヤーコン栽培に汗を流している。ヤーコン事業のまとめ役の折原さんと金沢さんは、「ヤーコン栽培を始めてから今年で3年目ですが、まだ毎年手探りの状態です。今は芋が割れるのを防ぐ方法を研究しており、対処法の一つとして今年は堆肥栽培を行います」。「去年は畑でソバを打ってみんなで食べて盛り上がりました。自分たちの収穫祭です」と笑顔がこぼれる。 平成15年度はヤーコン栽培から36万円の売上を計上することができた。 ![]() 盛大だった20周年式典 同センターは昨年設立20周年式典を開催した。会場は町のコミュニティセンターを借り、会員がすべて手作りで飾り付けを行った。そしてアトラクションとして、作業の安全を祈願して会員による木遣が披露された。道具も振り付けも立派なもので、会員の意気込みが感じられる。非常に好評を得、その年の忘年会にも再度登場することになったという。また趣味でフラダンスを習っていた会員を中心に、職員6名の参加したフラダンスも登場。同センターの職員と会員のまとまりのよさを表している。さらに会員と職員による大正琴の合奏も披露され、盛大に幕を閉じた。 ![]() 活発な会員 このように同センターの会員の活動は活発である。「どのような受注がきても会員に連絡すればすぐやってくれる」そうだ。就業率も95%以上を示している。同センターに受注があった作業については、事務室から基本的な要件をリーダーに伝えると、後は会員同士が集まって具体的に考え、計画を練り、作業の割り振りを行うという。 現在、個人家庭からの受注が全体の80%を超えている。これらは主に草取り、剪定、襖の張替えが多いそうだが、リピーターが多く、シルバー人材センターの評価が町内に浸透していることのあらわれであろう。同町の特産品である梨の栽培に関しても、今年も2月から予約が入り、会員の取り合いになっているという。地域にしっかりと定着しているセンターとの印象を受けた。 ※(社)白岡町シルバー人材センターは、(社)所沢市シルバー人材センターとともに、平成16年度全シ協総会において安全就業優良シルバー人材センターの表彰を受けました |
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