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(社)鶴ヶ島市シルバー人材センター

★ひとの喜びを自分の生きがいとしてかみしめる★
〜田邊昭雄さん〜

歌い手と曲名を紹介する田邊さん
歌い手と曲名を紹介する田邊さん

鶴ヶ島市シルバー人材センターは、市の老人福祉センター「逆木荘(さかさぎそう)」の管理・運営を行っています。 そこでカラオケの司会進行を担当して、利用者の方たちから親しまれているのが田邊昭雄さん(71歳)です。

鶴ヶ島市シルバー人材センターでは、平成12年4月から老人福祉センターの管理業務の一部を行っていましたが、昨年の7月から指定管理者としてすべての事業を行っています。毎日、平均して180人ぐらいの利用があります。

田邊昭雄さんは、レクリエーション事業のひとつである、カラオケの司会進行を担当する男性3人のチーフとして活躍しています。
15年前に奥様を病気で亡くし、静岡県御殿場市に一人で住んでいましたが、次男のお嫁さんが「子供たちの小さいうちに一緒に住みましょう」と鶴ヶ島市に呼んでくれました。市の広報を見てシルバー人材センターへの登録を勧めてくれたのもそのお嫁さんです。2年半前のことでした。

「これが私に新しい人生をひらいてくれました」とおっしゃいます。

間もなく老人福祉センターの仕事を勧められます。42年間の会社勤めでは社内のリーダーを集めて会議を開くことなども多く、人前で話をしたりするのは苦にしません。一日就業して二日休む体制をとっており、一日の大半の時間は司会進行で占められますが、他にもいくつかの仕事があります。

浴室の槽にお湯を満たすため、水を溜めボイラーのスイッチを入れる仕事もあります。会社勤めのうちにボイラー、高圧電気、空調、危険物取扱いなどたくさんの資格を取得していて、これらの資格も現在の仕事に役立ちました。

カラオケは9時半から受付が始まり、3時半に終わります。早くから順番を待っている利用者に氏名、曲名、曲番号を書いてもらいます。利用者が自由に行っているうちにうまくいかなくなったのをきっかけに、司会進行係が置かれるようになりました。ルールも作られているのですが、それでも時には苦情を訴える人もいます。そのような時、田邊さんはできるだけ聞き役に徹します。「耳を傾け、相づちを打ってあげるだけで解決してしまうことが多いですよ」と微笑まれます。

利用者の歓談の仲間入りもします
利用者の歓談の仲間入りもします

高齢者の集まる場所では、さまざまな人や場面を目にします。しばらく姿を見せなかったご婦人が来て、広間でひとりぼんやりしているのを見かけたことがあります。

「どうしていましたか」と田邊さんが声をかけると、つい先日ご主人を亡くしたとのこと。せきを切ったように話し始めるのを聞きながら、身近に心情を話し合える人を失った悲しみと寂しさが少しずつ消えていくのを感じることができたそうです。

「この施設を楽しいと思える場所にして、また明日も来たいと思えるような老人たちの居場所を守りたいのです。」

高校時代はラグビーをしていたという田邊さんは、大きな体格の持ち主でとても健康です。俳画や社交ダンスが趣味ですが、小学校と幼稚園の女のお孫さんたちと貸し農園に行って野菜を作るのが何よりの喜びだと、目を細くして語ってくれました。

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