財団法人 いきいき埼玉 埼玉県シルバー人材センター連合


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働くシルバー

(社)さいたま市シルバー人材センター

★新しい歴史を創る意気ごみで−4千余人の会員とともに−★

さいたま市と岩槻市との合併により、平成17年7月に両市のシルバー人材センターが統合した。今回は統合後1年を迎える同センターを訪ね、その現状と将来展望をうかがった。



合併はスムーズに進んだ
平成13年5月に浦和、大宮、与野の3市が合併し、政令指定都市さいたま市が103万人の人口を擁して誕生した。同年10月にはシルバー人材センターも統合され、社団法人さいたま市シルバー人材センターが発足した。

平成17年4月の岩槻市との合併にともない、全政令指定都市で9番目の規模となる人口118万人のさいたま市となり、7月にセンターも統合された。

平成13年の3市センターの統合はそれぞれの歴史を負った統合であったため、足並みを揃えるためには難しい部分もあったが、岩槻との統合は3市統合の地歩固めのあとだったため順調に進んでいる、と今回の取材に応じてくれた皆さんはほっとした表情で語ってくれた。


その目指すものは
今回お忙しいところを本誌の取材に応じてくださったのは、専務理事の小林昇さん、事務局長の宇野英二さん、局次長の上林義徳さんの方々だ。

取材を通じてうかがったお話のなかでも、特に印象深く感じられたのは次のような意気込みだ。



一、 4市のセンターの統合を受けて、これから当センターの新しい歴史を形造っていきたい。
二、 県南部ブロックの政令指定都市のセンターとして、リーダー的立場、姿勢を目指したい。
三、 多くの課題を抱えたなかで今後進むべき方向を明確にするための「中・長期計画」を策定していく。
四、 経済環境の変化にともない会員の仕事のとらえ方に意識の変化が見られるので、期待に応えられるよう敏感に対応していきたい。
五、 受注の増加に十分に対応できるよう、会員数の増強をめざして会員に主体的に動いてもらい、さまざまな活動を行う。センターの運営や事業計画の策定にも一層の参画を求め、PRもかねてボランティア活動も推し進めていく。


増加する高齢者人口
さいたま市を含む大都市圏は依然として人口が増加し、なかでも高齢者の数の増加が著しい。まもなく団塊の世代が、いっせいにシルバー世代の仲間入りをする。

全国的に見て比較的若年世代の比率が高いさいたま市においても、高齢者人口の増加率は全国と比べて高くなっている。

その一方、少子化の進行により、若年労働者数の減少が予測され、平均寿命が年々高まっていることを考え合わせると、今後とも高齢者が重要な働き手として社会から求められるのは明らかである。

シルバー人材センターによる、一層の就業支援事業の展開が期待されるのは必至だ。


働く意識が変質している
平成14年にさいたま市で行ったアンケート調査によれば、収入のある仕事に就いている高齢者の多くが「元気であれば何歳まででも働きたい」と回答しており、高齢者の就労意欲の高さがはっきりと見てとれる。

その人たちの仕事に就く理由を聞くと、「規則正しい生活が送れ健康でいられるから」「仕事が生きがいだから」と答える割合が高く、必ずしも収入を確保することが仕事をしている大きな理由にはなっていなかった。

ところが経済情勢の変化や、定年と年金との関係から、求職者の意識の変化がここのところ感じられるという。数年前の高齢者の働く意識の調査ではそれほど上位ではなかった「収入を確保したい」とする考えの人が増えてきているのだ。その変質しつつある要望にいかに対応していくかが、センターの大きな課題の一つとなると認識していると語られた。

     
活動状況を数字で見る
それでは当センターの活動の状況を数字のうえから見てみよう。



表に見られるように会員数、受注件数、その他の数字とも年々確実に増加する傾向にある。それにつれてセンターへの地域からの期待が増していることが読み取られる。平成18年度の予算規模は23億円余であり、15政令指定都市のなかでも7番目あたりに位置している。ちなみに、現在の事務局体制は41名で構成されている。


中・長期計画と団塊の世代への期待
今後は団塊の世代がシルバー世代に仲間入りすることによって、その人々のニーズの多様化も予想される。いわゆる2007年問題と言われ、センターもその大変革に直面することになる。

各事務所の管轄区の見直し、連絡所の配置、健全財政維持のための方策など、多くの課題を抱えているからこそ、18 ・19年度の2 ケ年事業として中・長期計画の策定をしていく。

今のところは事務局主体で進められているが、会員が自発的に動いてくれるのが社団法人としても好ましいことだと、期待するところを語ってくれる。

それを受けて、例えばパソコングループを立ち上げ、将来的に市民を対象にしたパソコン教室の展開をしたり、シニアワークプログラム事業等により就業機会を拡げられるよう、技能講習や介護講習の受講を勧めて、さまざまな需要に応じていくことが考えられるという。


増え続ける要望
最近の希望職種を見て感じることは、特殊技能を身につけた会員の増加だという。

この傾向は一層強まり、団塊世代が増えると今までとは異なった職種の要望も増してくることが予想されるということだ。

高齢者の仕事の選び方にも変化が見られる。永年従事してきた職種を引き続きやっていきたいという人がいる一方、今までやったことのなかった仕事に挑戦してみたいと希望する人も目立つと言う。

センターとしてはそれらの新しい要望の受け皿を用意する必要性を感じている。人材派遣会社との違いをも意識しながら準備を進めなければならないのだ。

これらのことを考え合わせると、センターには何が期待されているかを見定めるために、十分なリサーチが必要だという。

そこには世代間の差異も予測される。女性会員の声にも注意深く耳を傾けなければならない。


奉仕活動にはげむ人々

センターの会員は就業以外に現実にさまざまな奉仕活動・ボランティア活動を行っている。

例えば今年度で10年目を迎えたふれあい教室事業では、1月には書道教室、夏にはキャンプ場でのキャンプなどを行って、小・中学生たちとの世代間交流を深めている。

また、市内で、29地域181班からなる地域班を組織して、清掃活動や障害者施設のイベントに参加し、ボランティア活動を行っている。

年2回の総会の運営に携わる人、事業計画の作成にかかわる人、会報「さいたまシルバー」の編集、ワープロ打ち、会報の配布に奉仕してくれる会員等もいることを忘れてはならない。

センターのホームページの更新などの作業も会員に依頼していく予定なので、ぜひ協力をお願いしたいということだ。


当センターはどんな色?
色に例えたら、さいたま市シルバー人材センターは何色だろうか?旧4市にはそれぞれ特徴があったが、それが合併した。

新生さいたま市は10区10色を持つ。強いて言うなら当センターは白色かもしれない。これからどんな色にも染めていくことができる。

旧4市のセンターがさいたま市シルバー人材センターとして統合して1年。これから新しい歴史を形造っていくのが我々の役割、と力強く語られる。

例えば旧4市域の区割りを、新しく10 区のくくりでまとめることなども「中・長期計画」のなかで検討されることが予測される。

各部会、専門委員会、地域班はもちろんのこと、会員一人ひとりの参画意識の涵養かんようがこれまで以上に求められているのだ。



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