財団法人 いきいき埼玉 埼玉県シルバー人材センター連合


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働くシルバー

朝霞地区シルバー人材センター

★「お客様のニーズと会員の気持ちをつなぐ心の架け橋」★

2007年には団塊の世代が退職期を迎え、シルバー人材センター事業は、大きな変化の時代を迎えています。今回は、設立20年目を迎え、着実に実績を伸ばされている朝霞地区シルバー人材センターの新たな挑戦を取材した。


就業開拓専門員のアイデアと行動力で活性化
同センターでは平成11年から会員に就業開拓専門員を委嘱して、平成17年5月現在、5人の専門員が活動している。

その活動状況を見てみると、平成16年度に行われた新規の就業開拓は550件、会員募集のポスティングは、ほとんど全ての家庭に配布している。また、民間企業の再訪問件数は400件を超え、さらに既に受注をいただいている企業への継続訪問が1,950件に及ぶなど足繁く訪問を積み重ね、受注に結びつけている。

発注してくださったお客様には率直な御意見をお聞きし、併せて就業した会員の素直な感想をお聞きすることで、新たな受注に結びつけるための努力は怠らない。


気配りコミュニケーションが新たなステージへ
施設管理業務などの就業は、パソコン上に表示されている画面をみて予約状況などを確認することがあります。パソコンの苦手な会員は、画面を見てマウスを使って確認するなどの作業だけでも拒否反応を起こしてしまうことがあります。

そこで会員のパソコンアレルギーを取り除くという目的で、パソコン講座を開設。カリキュラムは、専門員が会員の目線で企画を練った。平成16年度から入門コース、エクセルコース、インターネットコースを設け、ごく初歩的なものから、お客様の様々なニーズに応えられるよう工夫されている。

講師は志木市のサークルに依頼し、テキストも会員に配慮して高齢者向けのものを独自にサークルが編集した。パソコンは講座が修了した後も実際の使用において様々な問題を自ら解決できるように、アフターケアとしてメールを利用できるようにした。そのため講座の中でメールの使い方を習得できるようになっている。どのコースも好評で、合計150人以上の申し込みがあり、抽選となるほどの人気が続いている。


コミュニケーションは為せば成る
専門員である白木邦男さんは、平成11年から活動し、リーダー的な存在。会員としても10年以上のベテラン。「技術畑の出身で、営業の経験はなかったのですが…」工業関係の仕事で工場訪問などの経験があり、また民間企業訪問なども7、8割は既知の分野であるのでやりやすいそうだ。人とのコミュニケーションは意外と嫌いではないという。「お客様の立場に立って真剣に考えることが大切です」と熱く語る。お客様のニーズを的確に捉え、素早く対応するように心がけている。「スピード、スマイル、スピリットこの3つのSがとても大事です」という。


30余年の営業経験を生かして
鈴木威文さんは平成14年に定年退職し、平成15年に同センターに会員登録。そしてすぐに開拓員の声が掛かり、引き受けた。鈴木さんは前職で営業経験はたっぷり。「37年間の勤務のうち、30年は訪問販売や店頭販売にかかわってきました」と語る。就業開拓の大きな力となっている。


人と人とのつながりを就業開拓に
西本博さんも同様に、平成十五年に会員登録してすぐに専門員に。「転勤が多かったことと、都心へ通勤していたので、地元のことは退職するまでよく知りませんでした」。したがって退職後は地元のことをよく知りたいということで、志木市民委員に積極的に応募したり、NPO「東上まちづくりフォーラム」を3年前に立ち上げ、地元の活性化や教育問題を取り上げてきた。専門員となった今では、これらの活動により得た人脈を活かし、ロータリークラブの例会、地元の商店会、青年会議所などに顔を出して、シルバー人材センターのPRの機会として活用しているという。





企業と会員の両方からの声を聞く
中村末義さんは平成15年1月に同センターに入会後、2、3か月会員として就業し、5月から専門員になった。ポスティングでマンションなどを回った際、若い世帯の多いところでは「お父さんやお母さんに伝えてください」と話をしてくるという。めでたく開拓できてお客様から発注をいただくと、定期的に会員の就業の様子を見に行く。お客様から「よくやってくれています」会員からは「楽しくやっています」と、こうした両者からの声を聞くのが一番うれしいという。


やさしい言葉で
俵山和芳さんは、平成16年9月から開拓員として活躍中。「地元を回って地元の人とコミュニケーションがとれるようになりました」と笑顔。「会員の気持ちを知っておかないと難しい」と語る。お客様と会員の両方を知っていなければならない。また俵山さんは、前職が電気職であり、主に制御装置関係の仕事に関わっていたので、絶対に間違いが許されない分野だったため、人とのコミュニケーションが苦手でつい言葉がきつくなってしまうことを自分でも注意しているそうだ。単身赴任していたころ、地域の有力者の方と接触する機会が多くあり、こうした経験が役立っているという。


未就業会員の本音を聞く
未就業会員の会費の徴収を5月の週の何日か決め、会員の希望などの本音を聞いている。このとき未就業者から出てくる声で一番多いのが、就業を希望する仕事がなかなか見つからないこと。

例えば、比較的人気のある市民センターの窓口業務。また、以前は元気に活躍した会員も高齢のために年齢に応じた仕事が見つからないことも多い。後期高齢者の会員には単発的で簡単な仕事を何とか探し出すよう努力しているという。

「こうした会員の就業先を見つけだすことも私たちの重要な仕事のひとつです」と白木さんは語る。なかには就業意欲はないが、ただよりどころがほしいという理由や会員研修旅行のみに参加している会員もいる。

同センターではこの会費徴収日を会員の就業意欲を確認するよい機会として活用している。白木さんは「今後は働く意欲のある会員が中心となって、生きがい就業を通じて社会に貢献していきたい」と語る。


今年度から新たな取組み
今年度は、新たなステージとして専門員と事務局が一丸となって、出張説明会を多数企画している。2007年の団塊の世代の受け入れに備え、シルバー人材センター事業を一人でも多くの市民の皆様に御理解いただけるよう精力的に取り組んでいる。

渡邉宏事務局長は、「少子・高齢社会が進展する中、自主・自立・共働・共助の精神で社会的信用力を高め、指定管理者制度導入後も公共の施設の仕事を引き続き受託できるよう、みんなで助け合って頑張ろうと、機会があるごとに話しています」と熱く語った。朝霞地区シルバー人材センターの今後の活躍が期待される。



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